浄土真宗本願寺派の作法

念珠ねんじゅの持ち方

お念珠は、お参りするときに欠かせない大事な法具で、一般的には数珠じゅずともいわれています。

お念珠の持ち方

  • 左手で持つ
  • 房や紐を下にたらす
  • 腕にはかけない
  • 畳や床に直接置かない

合掌、礼拝のとき

  • 指をのばす
  • お念珠を両手にかける
  • 胸の前であわせる

お焼香の仕方(おしいただかず1回だけ)

  • こ本尊(あるいは焼香卓)の前で軽く頭を下げて一礼する
  • お香は1回だけつまんで、そのまま香炉に入れる(額におしいただかない)
  • 合掌・礼拝した後、後退して軽く頭を下げて一礼する

お墓参りの心得

お墓は故人をしのぶ場所です。敬いの気持ちを大切にお参りしましょう。

持っていくもの

  • お念珠、線香、お花(お米はいりません)
  • ローソク、ライター(マッチ)
  • 掃除用具(バケツ、たわし、雑巾など)

お墓参りをする日

  • お参りする日に決まりはありません。 誕生、入学、結婚、就職などの人生の節目にお参りするのもいいことでしょう

ご法事の心得

ご法事とは、故人の命日をご縁として、私が仏さまの教えにあわせていただくひと時です。 尊いご縁に感謝してお勤めさせていただきましょう。

年回忌法要について
1周忌・3回忌・7回忌・13回忌・17回忌・25回忌・33回忌・50回忌 ※以後50年ごと
場所・服装
自宅またはお寺が一般的
黒っぼいフォーマルな服装

法座ほうざってなぁに?

お寺は、「葬儀や法事の時にしか用がない」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし、お寺の活動は葬儀や法事以外にも様々あります。なかでも、お寺にとって最も大切な行事が「法座」です。
お寺とは「聞法(もんぼう)の道場」であり、仏さまの教えにであえる場所、ご法話(お説教)を聞く場所が法座なのです。

法座へのお参りの方法

  1. 法座の開かれる日(元旦会、永代経、彼岸会、報恩講等)をチェックしましょう。
  2. 持っていくもの(お念珠・お経本等)を準備します。(服装は平服で構いません)
  3. お寺に着いたら、こ本尊に合掌、礼拝をいたしましょう。
  4. 空いている席に前から座りましょう。
  5. 本堂を出るときにも振り返って一礼をしましょう。

法名ほうみょうは亡くなったときにもらうものじゃないの?帰敬式ききょうしきと法名)

法名「しゃく○○」とは仏法に帰依した人の名前のことで、死んでからもらうものではなく「仏教徒としての自覚を持って生きる」 証しの名前なのです。法名は、特定日を除いて毎日、京都の本山(西本願寺)で行われている帰敬式(おかみそり)を受けた人に対して、ご門主さまから授与されます。 浄土真宗では法名と呼び、「戒名」(自力修行をめざし受戒した人に授けられる名前)という言い方はしません。